iPod の音質を向上するテクニックの一つに
ノーマライズ というテクニックがあります。
このカテゴリーでは、 iPodで使う音楽ファイルのノーマライズ に最適な
MP3Gainの使い方について紹介します。
MP3Gain の機能を拡張する形で
AACGain というソフトもあります。
AACGainを使えば、AACファイルもノーマライズすることが可能です。
AACGainの使い方は、MP3Gainの使い方と同じです。
バージョンアップ情報
MP3Gain v1.2.5 2005.01.10 以降バージョンアップなし
AACGain v1.8 2008.11.09
NEW!MP3Gain、AACGainはフリーソフトです。
ソフトのダウンロード、使い方は下記リンクを参照願います。
① MP3Gain、AACGainのインストール方法、概略はこちら② MP3Gainの使い方はこちらMP3Gainの注意点・ MP3Gain(AACGain)はDRM保護されているプロテクトファイルには適用できません。
つまり、iTunesなどで購入したDRM付きファイル (日本の音楽は殆どNG) は音量を変更できません。
・ 私は93dBのアルバムゲインを推奨していますが、音圧(dB)を変更する場合は、全ファイルに適用するようにしないと効果が半減します。
・ MP3Gainには一応、音圧(dB)を戻す (Undo Gain changes) という機能がありますが、完全に元に戻るというわけではありません。
最初は、音楽ファイルをバックアップしておいていろいろ試すことを推奨します。
・ 変換には結構時間がかかります。
大量の音楽ファイルを持っている人は根気がいるので注意してください。
最後にMP3Gain、AACGainは善意の大変優秀なフリーソフトです。
今回、紹介した方法で、私は持っている音楽ファイル(約1万曲)の全てを変換して、iPodで聞いています。
ただし、あくまでフリーソフトなので使用は自己責任の範囲でお願いします。

iPod レビュー おすすめイヤホン
テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽
- 2008/11/19(水) 22:59:30|
- MP3Gainの使い方
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iPod のように、大量の音楽を扱う場合には
音質を上げるテクニック にも注意が必要です。
基本的に各曲の音量を合わせた方が全体的な音質が良くなります。
いわゆる、
ノーマライズ という音質向上のテクニックです。
以前、 「
MP3GainとAACGainについて」 紹介しましたが、今回は
MP3Gainの正しい使い方 について述べたいと思います。
0. 検証に使用したアルバム今回、
MP3Gain を用いて評価検証したアルバムはコンセプトアルバムの歴史的名盤。
ドリームシアター「Metropolis Part2 : Scenes From A Memory」
Dream Theater/Metropolis Part 2: Scenes From A Memory
私の音楽史でNo.1アルバムとして燦然と輝くお気に入りアルバムです。
このCDについては私の裏ブログ 「ドリームシアターレビュー」 を参照願いますちなみに、今までしてきた数々の音の検証は、このアルバムの曲を使っています。
① BOSEのQuiet Comfort3購入レビュー 音検証
② リッピング後の波形比較 なお、コンセプトアルバムは歴史的名盤が多く、
ビートルズ 「
アビーロード」
ピンクフロイド 「
Dark Side Of The Moon」

Pink Floyd/Dark Side Of The Moon: 30th Anniversary (Hyb)
などもコンセプトアルバムです。
コンセプトアルバムは殆どの曲同士が繋がっているので、
① 1曲1曲の音圧がかなり違う
② そのため、MP3Gainなどで曲単位のノーマライズをしてしまうと、曲のつながりの部分でかなりの違和感を感じる。
という問題があります。
コンセプトアルバムは
ノーマライズ しなければいいのですが、ランダム再生時に他のアルバムの曲との音の大きさに差ができてしまうのは気になります。
1. ノーマライズの問題点iPod がギャップレス対応になる前までは、私は対応策として、
「WAVデータをパソコンで取り込んでから全曲を編集して全て繋げてしまう」という荒技を使い、その編集ファイルをノーマライズしていました。
でも曲を全て繋げてしまうと、当然ながら曲単位での選択やスキップが出来なくなるのでおすすめできません。
こういう曲間の無音部を無くして再生する、
ギャップレス再生という大変便利な機能が登場しました。
第5世代iPod、第2世代iPod nano から対応したこの機能により、曲間の無音部分の問題は解消されました。
現在、
iPod で残った問題は、ノーマライズ時の音の大きさ(音圧 dB)のバラツキだけと考えています。
ノーマライズの問題点は2つです。
①
ランダム再生時に他のアルバムの曲との音の大きさに差ができる②
音が小さい曲を無理矢理あげてしまい、音質が逆に劣化してしまうそこで、今回は
「MP3GainとAACGainの正しいノーマライズの仕方 実践編」と題して、検証します。
2. MP3Gainの正しい使い方MP3Gainの設定は以下の写真のようにアルバム分析、アルバムゲインにしましょう。

(0) 音圧を変換したい、対象のMP3ファイルを読み込む。
『ファイルの追加』 ボタンで読み込むことができます。
また、ファイルをドラッグしてWindowsライクに移動させることでも読み込むことができます。
(1) 目標“標準”音量を “
93dB” に変更します。
左側から3,4番目のアイコンをプルダウンで 『アルバム分析』 『アルバムゲイン』 に変更します。
(2) 『アルバム分析』 のボタンを押します。
結構時間がかかりますが、終わるまで待ちます。
(3) 『アルバムゲイン』 のボタンを押します。
(2)ほど時間はかかりません。終わるまで待ちます。
これで終了です。
なお、最初から (3)の 『アルバムゲイン』 のボタンを押すと (2)のアルバム分析から音圧変換まで連続で作業できます。
また、(1)の目標音量などの設定は自動的に保存されます。
つまり、2回目からはファイルを読み込んで、 (3) 『アルバムゲイン』 を押すだけで作業が終了します。
簡単でしょう?
3. MP3Gainで検証した詳細説明ドリームシアター の 「メトロポリスパート2」 の場合、
曲単位の音量 最小89.1dB ~ 最大 98.9dB
アルバム音量 97.8dB
アルバムゲイン -4.5dB
(目標設定値 93dB)
になります。
失敗例 トラックゲイントラックゲインとは、曲単位のレベル上げを表します。
トラックゲインのボタンを押してしまうと、小さい音圧レベルの曲があった場合、無理矢理上げてしまうことになるので、音のバランスがおかしくなります。
ただ、目標音量を93dBくらいにしておけば、その心配はまずありません。
「メトロポリスパート2」 でこのトラックゲインをしてしまうと、
音量最小の曲 「Through My Words」 (89.1dB → 93.6dB)
音量最大の曲 「Home」 (98.9dB → 92.9dB)
になります。
音量最小の曲が音量最大の曲を超えてしまいました。
こうなると、曲単位ではあまり分からないのですが、アルバム全体を通して聴くと音量最大の曲の音質が悪くなったように聴こえます。
また、逆に音量最小の曲はやけに大きくなっているように聴こえ、音割れすることもあります。
成功例 アルバムゲインアルバムゲインとは、そのアルバムの平均音量(単純な平均ではない)を計算してアルバム単位で最適音量を算出します。
「メトロポリスパート2」 でこのアルバムゲインをすると、
アルバムの平均音量(97.8dB)から目標音量(93dB)にするために必要な音量(0.5dB単位で分割されます)は -4.5dB と計算されました。
つまり、
音量最小の曲 「Through My Words」 (89.1dB → 84.6dB)
音量最大の曲 「Home」 (98.9dB → 94.4dB)
となり、違和感がほとんどなく全体のレベルが均一に下がりました。
(曲のつながりに若干違和感を感じるときもありますが、ランダム再生では全く問題はなく、かなり安定した音質向上効果が得られます。)
もともと音が小さい曲の音がさらに小さくなりますが、これは音質劣化にはなりません。
音が小さいレベルの曲(アコースティックバージョンとかに多い)を上げる方がよっぽど変に聴こえます。
最終結論MP3Gain、AACGainの目標音量は93dB
ゲインには、アルバムゲインを使用する私は
MP3Gainの設定はこの設定がベスト だと思います。
4. 最後に93dBという音圧は現在のCDの基準からすると、若干音量が小さく感じると思います。
昔からCDを集めて何百枚も持っている人なら分かると思いますが、CDによって音圧(音量レベル)、音質は異なっています。
音楽ファイルを自分で変換して、一手間かけるのであれば、
MP3Gain で音圧レベルをそろえるということは重要なことだと思います。
なお、iTunesなどで購入したDRM(プロテクト)がかかっているファイルについては
MP3Gain は使えません。
そのため、音圧をそろえることができません。
一般的なプロテクトファイルは128kbpsで音質も悪いので、こういうファイルは割り切って使い分けをしましょう。
日本の音楽にはプロテクトがかかっているものが多いです。
ちなみにiTunesで購入できる(洋楽に多い) DRMフリーファイルは AACの256kbps。
自分でCDから取った MP3の320kbps と比べると、若干落ちますが十分な音質はありますし、通常使用では違和感はありません。
私は、音楽ファイルのDRMフリー化には賛成です。
BOSE M3 購入レビューiPod Classic 購入レビューiPodレビュー おすすめイヤホン比較
テーマ:**暮らしを楽しむ** - ジャンル:ライフ
- 2008/08/25(月) 15:36:10|
- MP3Gainの使い方
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CDなどをリッピングしたファイルの音量を均一化することを
ノーマライズ と言います。
これについては、以前、
iPodの音質向上 の一環として
「iPodの音質を向上させるテクニック」で紹介させていただきました。
iPod や
iTunes では、内蔵しているサウンドチェックの機能を使うと、手間をかけずに音量の均一化ができます。
しかし、このサウンドチェックは小さい音データの場合、自動的に音を上げすぎたりするので、音割れの原因にもなります。
このような不満を解消するのに有効なのが、ファイルの音レベルを自分で直接好きなように変えてしまうことです。
MP3やAACファイルを直接
ノーマライズ するのに有効なフリーソフトは
「MP3Gain」 と 「AACGain」だと思います。
現在の 「
MP3Gain」 の最新バージョンはv1.2.5 (05/01/10) で数年前から変わっていませんが、 「
MP3Gain」 には有志による追加要素が2つあります。
それが、 「
日本語化」 と 「
AACGain」 です。
日本語化は、
「MP3Gain」 の 最新バージョンv1.2.5 をダウンロードして、
1.インストール時に「Language files」にチェックを入れる。
2.インストール後に、メニューの言語で「Japanese」を選ぶ。
これで、
日本語化は終了です。
次に、
「AACGain」です。
以前は、
AACのノーマライズソフト はありませんでしたが、これを使えば、
MP3とAACファイルが混在 していても音量がそろえられます。
ただし、 「
AACGain」 は、 「
MP3Gain」 がないと使えませんので、先に「MP3Gain」をインストールしておいて下さい。
「
AACGain」 は、v1.9(2010-08-03)が最新です。
なお、 「
AACGain」 は、下記ホームページからダウンロードできます。
「
rarewares」
このホームページの 「AAC Encoders and Tools」 内に 「AACGain v1.9」 という項目があります。
これをダウンロードして、「AACGain」を解凍します。
解凍すると 「aacgain.exe」 というファイルができますので、自分でMP3Gainをインストールしたフォルダを見て「mp3gain.exe」と入れ替えれば良いです。
その際、「aacgain.exe」のファイル名を「mp3gain.exe」と名前を変えて入れ替えてください。
余談
今回、 「
MP3GainとAACGain」 のダウンロードでは、リンクを貼らせていただきましたが、基本的には、私はむやみにリンクを貼りません。
これは、貼ったサイト様が閉鎖してリンク切れが起きるのを防ぐためです。
逆に、私はリンク切れがおきないように注意してリンクを貼っています。
切れていたらごめんなさい。
また、最新で検索して上位にくるものはほぼ大丈夫ですので、分からなくなったら、キーワードで検索するのが一番確実だと思います。
ある程度、自分で使い方などを発見するのも
フリーソフト の醍醐味だと思うので。
ちなみにオーソドックスですが、フリーソフトのダウンロードは 「
窓の社 (MP3Gainへのリンク)」 が分かりやすいです。
ここには、「
MP3Gain」もあります。
最後に、「
MP3Gain」について注意です。
このソフトを使って、無理なファイルの変換(Gain)は止めましょう。
例えば、85dBとかの低いレベルのファイルを100dBとかにして無理に音量Gainをしてしまうと、確実に
音質劣化が起こります。
この時の音の波形を確認したことがあるのですが、音の強弱がコンプライアンス(限界)に達してしまい全てフラットになっていました。
低いdBのものを極端に上げたりするのは
音質劣化につながるのです。
さらにこうなると元のファイルには戻りません。
当初、私はこれを知らずに、100dBで1000曲位の変換をしてしまい、殆ど全ての音楽ファイルをおかしくしてしまったことがあります。
こういうことを防ぐためかどうかは分かりませんが、「
MP3 Gain」のデフォルトは89dBになっています。
ただし、89dBだと逆に音が小さくなりすぎると思いますので、以前も言いましたが、
「93dB」位にするのがおすすめです。
理由として、最近のCDやハードロック系は100dB近辺で録音されているのが多く、その他のCDは90dB以下(古いCDに多い)のものが多数存在しているからです。
ただし、これは私の主観なので、実際に使ってみて自分にあった設定を是非見つけてください。
私が、さらに検証した 「MP3GainとAACGainの正しい使い方 実践編」 はこちらでは、楽しい音楽(
iPod)ライフを願って。

おすすめ iPod イヤホン・ヘッドホン
テーマ:生活向上のために - ジャンル:ライフ
- 2008/03/10(月) 23:15:41|
- MP3Gainの使い方
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