今回は、
iPodお役立ち方法。
新しいパソコンにiTunesを移行させる方法<更新履歴>
2012.06.13 Windows 7 でもこの方法でiTunesの移行に成功することを確認しました。
NEW!2009.05.15 記事アップ
新しいパソコンを購入したときに一番、頭を悩ませるのが、
iTunes の移行 です。
今回、私は新しいWindows 7 のパソコンを購入したのですが、iTunesの移行がなかなか上手くいきませんでした。
理由は、音楽ファイルの場所が昔のパソコンと変わってしまったからです。
さて、どうすればいいのでしょうか?
今回、その対処法について調べたので、初級編、中級編、上級編 の3回に分けて 「
iTunesのパソコン完全移行」 について成功した事例を紹介していきたいと思います。
注)
いずれの方法を使う場合もバックアップは必須です。
私はこの方法で上手くいきましたが、お使いのパソコンの環境で変わってくる場合があります。
あくまで、私が成功した一例です。
下記の方法を試す場合は自己責任でお願いします。1. iTunes の移行方法 初級編
~ 音楽ファイルのアドレスを一致させるだけの簡単な方法結論から言いますが、
最も簡単なiTunesの完全移動方法 は古いパソコンと新しいパソコンの音楽ファイルアドレスを全く同じにしておくことです。
これは
Windows XP、Windows Vista、Windows 7 でも使える方法です。
必要な手順は3つ
1. 音楽ファイルの保存古いパソコンに入っている音楽ファイルの場所と階層を記憶する。
この音楽ファイルを、外付けHDDなどでフォルダごとバックアップ(保存)する。
(補足) 音楽ファイルの一元管理 (決まった場所に必ず入れる) についてiTunesで、大量な音楽ファイルを持って管理している場合、きちんとファイル管理をしておかないと曲がどこに行ったか分からなくなります。
その対応策として、私はできるだけファイル構造をシンプルにしました。
たとえば、音楽ファイルは、
Cドライブの直下に 「
ipod」 というフォルダを作って、そこにすべての音楽ファイルを入れて管理しています。
ドライブの直下であれば、Windows管理フォルダ(マイドキュメントなど)の階層の名前がどう変わろうが無関係に対応できると考えたのです。
2. iTunes管理ファイルの保存Windows 7 を例にしますが、iTunesの重要な音楽管理ファイルは、(デフォルトで)
“コンピューター¥ローカルディスク(C:)¥ユーザー¥ユーザー名(任意)¥マイミュージック¥iTunes”
に4つのファイルがあります。
iTunes Library
iTunes Library Extras
iTunes Library Genius
iTunes Music Library私は、このファイルの場所はデフォルトのまま動かしません。
iTunesが今後、バージョンアップなどでどんな対応を取るかも分からないので、この管理ファイルの場所はデフォルトのままを推奨します。
この最新ファイルもバックアップ(保存)します。
(補足) なぜ、音楽ファイルはドライブの直下に保存したほうが良いのか?Windows XPの時は、 「マイドキュメント、マイミュージック」 でしたが、Windows Vistaではただの 「ドキュメント、ミュージック」 になってしまいました。
もし、音楽ファイルをマイドキュメント内においてしまっていたら、これだけで、全体の階層名が変わってしまいます。
iTunesは、
「iTunes Music Library」 という XMLファイル で音楽ファイル (曲名、プレイリスト、再生回数などの情報) を管理しています。
このXMLファイルには音楽ファイルの階層名(入っている場所)が記入されています。
つまり、
iTunesは、 「iTunes Music Library」 を使って、ほぼ全ての曲情報と音楽ファイルの場所をリンクさせているのです。しかし、音楽ファイルの場所が変わってしまったらこの 「iTunes Music Library」 が使えなくなってしまい、
iTunesのデッドリンク が発生します。
デッドリンクは、 「iTunes Music Library」 に記述された情報と実際にパソコンに入っている音楽ファイルの場所が異なるために発生するのです。
そのため、音楽ファイルの場所は統一化しておいたほうが良いです。
できるだけシンプルにしておいたほうが管理が簡単になるでしょう。
後々問題があった場合、リンク先を探すのも簡単になります。
(基本、iTunesで問題があった場合はこの 「
iTunes Music Library」 を編集してしまえばいいです。
この編集の際も階層は単純なほうが分かりやすいです。)
「iTunes Music Library」 の編集 は下記リンク先の上級編で説明していますので参考にどうぞ。
iTunes の移行方法 上級編 ~ iTunes Music Library (xmlファイル) を直接編集する
3. 新しいパソコンに全く同じようにコピーする1.で保存した 古いパソコンの C:ipod にあった音楽ファイル を 新しいパソコンの C:ipod に保存。
2.で保存した 古いパソコンのiTunesの管理ファイル(4つ) を 新しいパソコンのiTunesの管理ファイルがあるところにそのまま上書き保存。
音楽ファイルが、まったく同じ場所 (私の場合C:ipod) にそのままあれば、これでiTunes の完全移行(再生回数、プレイリストなども含む) は終了です。
なお、iTunesの管理ファイルはWindowのOSにより場所が変わります。
デフォルトでは下記の場所にありますので、そこに4つのiTunesの管理ファイルを移動させましょう。
Windows XPの場合
”マイドキュメント¥マイミュージック¥iTunes”
Windows Vistaの場合
“ユーザー名¥ミュージック¥iTunes”
Windows 7の場合
“コンピューター¥ローカルディスク(C:)¥ユーザー¥ユーザー名(任意)¥マイミュージック¥iTunes”
の下に、
iTunes Library
iTunes Library Extras
iTunes Library Genius
iTunes Music Libraryこの4つのファイルをコピーすればいいだけです。
つまり、Cドライブに余裕があれば単純に新しいパソコンに同じようにコピーするだけで、
iTunesの完全移行 を成功することができます。
これが最も簡単なiTunesの移行方法です。では、HDDのパーテーションが区切られているなどの理由で、Cドライブの余裕がなく、音楽ファイルを単純にコピーするという方法が使えない場合はどうすればいいでしょうか?
次回は、この方法が使えなくなってしまった場合 (デッドリンク状態) の対処法 「
iTunes の移行方法 中級編」 です。
iPodレビュー おすすめイヤホン比較
テーマ:iPod - ジャンル:コンピュータ
- 2009/05/15(金) 07:15:15|
- iTunes パソコン移行方法
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| コメント:10
非常に参考になる記事、ありがとうざいます。先日、iPod classic160GBを購入した初心者です。手持ちのCDを全部持ち歩きたいのと、動画も鑑賞する関係上、とにかく大容量ということでclassicを選びました。
この記事を読む前にiTunesのデータ管理を、
・管理フォルダ:(C:)のマイドキュメント¥マイミュージック¥iTunes
データファイルは(C:)直下ではなく、
・動画データ:増設(D:)の保管ディレクトリからリンク
・音楽データ:増設(F:)の¥iTunes¥iTunes Media
という構成にしました。
システムドライブをスリム化させたかったことと、Sonicstageのノリでデータのディレクトリ(ドライブ)変更は簡単にできると思っていたのですが、この記事を読み、引越が大変なことが解りました。一応、各ドライブの¥iTunesは外付HDDにバックアップしてあります。質問が2つあるのですが、
1.
マイドキュメント¥マイミュージック¥iTunesの中にアルバムアートワークのデータフォルダがあるようなのですが、これはiTunesのデフォルトの仕様なのでしょうか?
2.
この先もしばらくはXP環境の予定ですが、将来Vistaもしくは7等、PCを買い替えた時、現在のデータの置き場所に、増設HDDのドライブレターを(F:)や(D:)に割り当てやれば、この「初級編」のやり方で環境を復元できそうでしょうか?
なにぶんiTunes初心者なもので、御教示よろしくお願いします。
- 2009/10/20(火) 19:20:55 |
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- iPod乗換組 #-
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はじめまして。
夢です。
iTunesの移動は、いろいろな弊害があります。
ブラックボックスです。
この記事は、どこを調べてもiTunesの乗り換えについて詳しく書いてなかったので独自で調べてみました。
正直、解析に物凄く時間がかかっています。
多少、間違っているところもあるかもしれませんが、参考になれば幸いです。
>1.
>マイドキュメント¥マイミュージック¥iTunesの中>にアルバムアートワークのデータフォルダ
自分の場合、この場所にいろいろな名前のデータフォルダが出来ていました。
多分仕様だと思います。
「アルバムアートワークを入手する」 などのiTunesの機能を使うとできるみたいですが、容量も多く、階層も深く、内容がよく分かりません。
意味不明で怖いです。
私は 「アルバムアートワークを入手する」 の機能は使わず、自分でいろいろなところから、アルバムジャケットのファイルを入手 (スキャナーで取り込むこともあります) して直接MP3ファイルに書きこむことにしています。
良く分からない機能は使わないことが一番いいと思います。
>2.増設HDDのドライブレターを(F:)や(D:)に割>り当てやれば、この「初級編」のやり方で環境を>復元できそうでしょうか?
全く同じアドレスにすることができれば、可能だと思います。
ただ、iTunesがバージョンアップして管理情報の全てのインポートやエクスポートができるようになれば、こんなことを考えなくても良くなるかもしれませんが…。
- 2009/10/20(火) 21:48:37 |
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- 夢 #-
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こんにちは。
早々のご回答ありがとうございます。検証のご苦労お察しいたします。
私のPCのCドライブにはシステムしか入れておらず余裕がありましたので、早速iTunes Mediaフォルダの場所をCドライブ直下に変更後、ライブラリの整理・統合をして、無事ご指摘のディレクトリ構成に変更できました。おっしゃるとおりiTunesのバージョンアップによるバックアップ仕様が簡素化されれば杞憂なのかもしれませんが、これで一安心です。
Album Artworkフォルダについてはもはや相当数のアルバムをライブラリ化している関係上、そのままにしました。また参照していた動画ファイルも念のため別ドライブへのリンクではなく、iTunesフォルダに保存しました。
貴重な情報、本当にありがとうございました。
私は最高峰(?)WALKMANも所有していますが、音質の優劣はこの際置いておくとして、iTunesの使いやすさ、iPodの面白さを遅まきながら実感しています。もっと早くこの世界に足を踏み入れればよかったです。根が不精なもので、ライブラリ化はiTunesで完結するようにiTune Plus AAC256kbpsでどんどんライブラリ化し、ゲインコントロールもしていませんが、試しに自宅のピュアオーディオに繋げて聴いたところ、充分楽しめる音を鳴らしてくれました。家族も好きなアーティストのシャッフル再生には大喜びでした。
ちゃんとしたシステムでCDを聴くことや(WALKMANで)LPCMを聴くことも捨ててはいませんが、このような便利さ、カジュアルな音楽の楽しみ方には目から鱗で、電車通勤も楽しくなりました。
ちなみに、ご紹介のあった目覚まし時計:iH11も早速購入し、毎朝快適に目覚めています。このようなアクセサリーの豊富なことも人気の要因なのでしょうね。
いずれにしても今の私にはiPod classicは手放せないデバイスになりました。今後とも有益な情報を発信していただけるよう、よろしくお願いします。
長くなりましたが、重ね重ねありがとうございました。
- 2009/10/21(水) 18:50:38 |
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- iPod乗換組 #-
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この記事は苦労した分、コメントはありがたいことです。
Sonicstage と書かれていたので、ウオークマン所有者なのかと思っていましたが、その通りでしたね。
私も、最初は Sonicstage を使っていましたが、iTunesを試しにダウンロードして使ってみたところ、このソフトの使いやすさに感動してしまい、ここまでiPodにはまってしまったわけです。
iTune Plus AAC 256kbps で十分な音質があると思います。
お勧めは、 LAME MP3 320kbps ですが、面倒なので、ここまでしなくてもいいかと思います。
また、目覚まし替りにiPodも使用されているようで良かったです。
私も目覚ましiPodにはかなりはまりました。
また何か情報などありましたらよろしくお願いします。

- 2009/10/21(水) 22:27:37 |
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- 夢 #-
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こんにちは。
iTunesへのライブラリ化はほぼ完了。
そこでSHURE:SE310買っちゃいました。
うーん・・・SONY:MDR-EX-700SLが最高だと思っていましたが、ヘッドホンの「解像度」というのは。決してハッキリ・クッキリだけが判断基準ではないことを感じさせてくれる。これは素晴らしい!まさにiPod蘇る・・・の巻。遮音性能も考慮したら、ひょっとするとSONY:MDR-EX-700SLを凌ぐかもしれないゾ!!。
という感じで、曲にってはボーカルにノイズが入るため、イコライザはOFFにしていますが、充分鳴ってくれます。
ますます通勤が楽しくなりそうです。
- 2009/10/24(土) 21:21:07 |
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- iPod乗換組 #-
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SHUREを買いましたか!
日本製品とは違う音作りが楽しいです。
iPodでも何でも、イコライザはOFFが基本で、OFFでもいい音が出るヘッドホンはいいヘッドホンだと思っています。
使い分けて、楽しんでくださいね。
- 2009/10/26(月) 21:20:13 |
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- 夢 #-
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こんにちは、誠と申します。
先日パソコンを変更したのでiTunes移動について調べており、こちらの記事を参考にさせていただきました。
なんとか無事終わったあと、窓の杜にて専用ツールのニュースを見ました。こちらです。
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20101217_415331.html
このタイミングに驚きましたが、これも何かの機会だと、思い切ってお知らせとともにお礼をさせていただきたくコメントいたしました。
これからも記事を楽しみにしております、
寒い日が続きますが、どうぞご自愛ください。
- 2011/01/05(水) 01:55:35 |
- URL |
- 誠 #SEFye3cg
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コメントありがとうございます。
iTunesの完全移行は苦労すると思います。
ご苦労様でした。
リンク先のソフトは2011年3月までの期間限定のソフトみたいですね。
完全移行できるといいのですが、再生回数やアートワークがなくなったりするのがよくあるので…。
自分の性格上、市販のものは使わずに無料でなんとかしてみたいと考えてしまいます。
Windows7 パソコンでiTunesの移行をしたことはないので、Vistaで使えた方法がどこまでできるか分かりませんが、記事も参考にはなると思いますので検証なさってみてください。
- 2011/01/08(土) 11:50:20 |
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- 夢 #-
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自己スレです。
今回、Windows 7パソコンでもこの方法が使えることが検証できました。
この音楽ファイルアドレスを一致させる方法はシンプルなので、どのような場合でも簡単に成功させることができるようです。
なお、上級編の iTunes Music Library (xmlファイル) を編集する方法でもWindows 7 パソコンでの完全移行に成功したので、参考にどうぞ。
http://turedureview.blog48.fc2.com/blog-entry-210.html
- 2012/06/15(金) 06:37:10 |
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- 夢 #-
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