今回のiTunes の移行方法は、新しいパソコンの設定に合わせて iTunes Music Library(xmlファイル) を直接編集して、昔のパソコンと同じようにしてフルコピーしてしまうという方法です。
音楽ファイルを
「iTunes の移行方法 初級編」 のように一元管理しておけば、こういう技を使って比較的簡単にiTunesを完全移行することができます。
3. iTunes の移行方法 上級編
~ iTunes Music Library (xmlファイル) を直接編集する方法<更新履歴>
2012.06.16 Windows 7 でも、xmlファイルを直接編集することでiTunesの完全移行ができることを確認しました。 NEW!
2009.05.05 記事アップ
デフォルトで ”C:/Users/ユーザー名/Music/iTunes” (注1 参照) にあるiTunesの音楽管理情報は (初級編でも言いましたが)、以下の4つのファイルで管理されています。
iTunes Library
iTunes Library Extras
iTunes Library Genius
iTunes Music Libraryさて、この中で一番重要な役割を果たしているのは何でしょうか?
注1)
上記の4つのファイルが入っている場所は、Windows OSの種類や設定によって微妙に変わってきます。
基本的にどのOSでもユーザー名の下に似た名前(マイミュージックなど)がありますので、その中の「iTunes」フォルダを探して参照するようにお願いします。
ちなみに、自分のWindows 7の場合は、 “コンピューター¥ローカルディスク(C:)¥ユーザー¥ユーザー名(任意)¥マイミュージック¥iTunes” の中にありました。注2)
xmlファイルは編集に失敗すると取り返しがつかなくなります。
バックアップは必ず行ってください。
私は下記の方法でiTunesの移動に成功しましたが、この方法を試す場合は自己責任でお願いします。iTunesの音楽管理ファイルは2つの形式に分けられます。
1. ライブラリ ファイルiTunes独自のファイルです。
現在は3つあります。
編集できません。
見ることもできません。
ブラックボックスです。
ただ、保存時間などから推測すると、以下のような管理ファイルであることが想像できます。
iTunes Library 全ての音楽管理データ
iTunes Library Extras ? 音楽以外(Gameとか?)の管理データ
iTunes Library Genius Geniusデータ
あくまでも、想像です。
実は、このファイルはあまり重要ではありません。
無くてもiTunesを開くと自動で(勝手に)構成されるファイルです。
2. xml ファイルiTunes Music Library のことです。
これが、iTunesの管理ファイルの中で一番重要です。このファイルが基本となり、全ての音楽情報を管理しています。
xmlファイルは専用ソフトを使うことによって、見ることが可能になります。
xmlファイルを見たり、編集するのに最も良いフリーソフトは
サクラエディタ です。
誰でも開発に参加できる
サクラエディタ は、非常に優秀なフリーソフトです。
改行コードが混在した文書をも扱えます。
このソフトを使えば、iTunesのブラックボックスの一部を解明できます。

これを見てみると、
iTunes Music Library に全ての音楽データ(音楽ファイルのの場所、再生回数など)とプレイリストデータ が入っていることが分かります。
つまり、
iTunes Music Library をサクラエディタで正しく編集できれば、iTunesの完全移動が成功するわけです。
iTunes Music Library ~ xmlファイルの編集方法これから、最も重要なxmlファイルの編集に入ります。
1. サクラエディタをインストールする下記のリンク先からサクラエディタをダウンロードします。
インストールの手順はダウンロード先を参照お願いします。
ダウンロードは下記から↓
「サクラエディタ 入り口」サクラエディタを立ち上げてから、
ファイル → 開く →
iTunes Music Library※
ここで言う iTunes Music Library ファイルとは、昔のパソコンからそのまま持ってきたxmlファイルのことです。
xmlファイルのバックアップは、 (編集するファイルとは別の) 任意の場所にしておいてください。ファイルを開くと、下記のような画面が開けたと思います。
2. iTunes Music Library を編集今回(私)の場合は、 C:/ipod を D:/ipod にすればいいだけですので、 サクラエディタの機能 Ctrl +R(置換) を使って、すべて置換で変更します。

サクラエディタを使えば、データの変更が簡単にできます。
編集後、
ファイル → すべて上書き保存 (何度も言いますが、バックアップファイルは別のところに保存しておいてください)
3. ライブラリファイルの削除 重要!最初に言いましたが、ライブラリファイルというものは構築後は重要な管理ファイルになりますが、構築前は重要ではありません。
iTunes Music Library などによって自動構築されるものなので、最初は無くてもいいです。
もし、 ”C:/Users/ユーザー名/Music/iTunes” (注1 参照) 内に以下の3つのライブラリファイルがあったら削除してください。
iTunes LibraryiTunes Library ExtrasiTunes Library Genius実は、逆にこのライブラリファイルが残っていると、せっかく編集した iTunes Music Library が元の状態に戻されてしまうのです。つまり、
初回起動時 iTunes Music Library → iTunes Library データを構築
次回起動時 iTunes Library → iTunes Music Library にデータを反映していく
という関係があるようです。
(注3)
私は、音楽以外にiPodを使用していないので、 iTunes Library Extras については未検証です。
というより、 iTunes Library Extras に必要なデータがないので検証できていません。
Genius は音楽関係ファイルですが必須ではないので同様です。
iPodを音楽以外に使用していなければ、3つのライブラリファイルは全て消しても問題ないと思います。4. iTunes立ち上げさあ、いよいよiTunesの立ち上げです。
”C:/Users/ユーザー名/Music/iTunes” (注1 参照) の下は、 編集した xmlファイル 「iTunes Music Library」 のみにしてください。
この状態でiTunesを立ち上げると、勝手に 「iTunes Library」、「iTunes Library Extras」、「iTunes Library Genius」 、「Album Artwork」、「iTunes Music」 等のフォルダができます。
私の場合、最終的なiTunesのファイル構成はこうなりました。

しかし、xmlファイルを無理なく正常に編集したおかげで、
・デッドリンクなし
・再生回数復活
・プレイリストの完全移動することに成功しました。
番外編) アルバムアートワークが消えてしまった場合の対処法上記方法で、音楽ファイルを正常化してデッドリンクを解消させると、一部、アルバムアートワークが消えると思います。
しかし、消えるのはiTunesの機能を使ったものだけです。
つまり、 iTunesの機能 「
アルバムアートワークを入手」 でアートワークを入手した場合のみ消えます。
自分でMP3ファイルにアートワークを追加した場合は消えません。もし、アートワークが消えてしまった場合は、再度、iTunesの機能で
iTunes → 詳細 → アルバムアートワークを入手
すれば戻ります。

これで、当初の目的 (
音楽ファイル → デッドリンクの解消、iTunesの再生回数、プレイリストの完全移行) は全て達成することができました。
iTunesの新しいパソコンへの完全移行はこれで終了です。 iPodレビュー おすすめiPodスピーカー比較iPodレビュー おすすめイヤホン比較
テーマ:iPod - ジャンル:コンピュータ
- 2009/05/05(火) 05:05:05|
- iTunes パソコン移行方法
-
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-
| コメント:4
ありがとうございましたああああ!!
サウンドトラックとかがあるのでミュージックファイルが馬鹿みたいな量になってて、さらにパソコン変えて四苦八苦してました!
ミュージックライフが元通りになりました!ありがとうございました!!
- 2013/08/06(火) 16:52:38 |
- URL |
- デラックス #-
- [ 編集]
お役にたてて良かったです。
自分もこの検証に数日かかりましたが、ブログに記録を残すことで、自分でもこのiTunesの移行を完全にすることができています。
今まで3回パソコン変えていますが、この方法で完全にiTunesの音楽データを引き継ぎしています。
ちょっと手間ですがかなり使えますのでいろいろ検証してみてください。
- 2013/08/10(土) 07:47:58 |
- URL |
- 夢 #-
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はじめまして、ちょっと通りすがりでここで知恵を頂きました^^しかし最近のituneじゃこの方法だけでは復帰できないようですね。というより、前より簡単かもしれませんので、一応記述しておきます。(誰か困ってる人が見れたら助けになるかも??)
①iTunes Music Library (xmlファイル)を上記の方法で書き換えたものをまず別に保存しておきます。
②新しいPCにitunesをインスコし、なにも無いまま起動させます。そして保存しておいた「iTunes Music Library.xml 」を”ファイル→ライブラリ→プレイリストをインポート”で、インポートするだけです。
どうやら最近のitunesは”iTunes Music Library.itl”というファイルでアプリケーション終了時、開始時の相互にバックアップしており、今までの方法だと編集前の状態に戻されてしまうことが原因のようです。
お試しあれ
- 2013/10/20(日) 23:15:35 |
- URL |
- 通りすがり #-
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最近はインポート機能を併用しないといけないのですね。
ちょっと検証してみたいと思います。
コメントありがとうございました。
- 2013/11/03(日) 06:18:21 |
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- 夢 #-
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