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音質向上とCDリッピング最適化 (後編 リッピング後の波形比較)

音質向上とCDリッピング最適化(後編)です。

今回は音を波形で表示させ、目で分析してみましょう。

以下の図は、Wave SpectraというフリーソフトでWAVの波形を見てみたものです。
Wave Spectraの絶対値波形はあまり当てにならないという報告もあるので、以下の波形は

「相対比較」

でお願いします。

横軸 周波数(kHz)  目盛りは0~22kHz 大きくなるほど高音が聴こえます。
縦軸(dB)        音の強さ、音圧

縦軸が振れるのは、音の再現性が悪いです。
音圧と周波数には、ラウドネス曲線のような相関関係があります。
かなり小さな音(dB)でも高音等が聴き取れる人はいい耳を持っています。
これは、個人差等もあるのでここでは検証しません。

上から、
WAV(CD原音)
MP3(LAME CDex)
MP3(iTunes)
AAC(iTunes)

です。

1.圧縮音源の波形比較(128kbps)

まず、128kbpsでリッピングした波形です。

CDのリッピング波形(128kbps)


WAV  20kHzまで綺麗に波形が出る。
LAME  14kHz以上の高音域を切る(カットオフ周波数と言います)。それより下の音(人間の耳に聴こえる重要な音)の再現性を良くする傾向あり。
MP3  再現性の悪い高音域が20kHzまでだらだらと続く。
AAC  LAMEと同じで高音域(16kHz位)を切る。ただし、カットオフ周波数はLAMEより高い。

波形を見ても分かるようにLAME MP3とAACは比較的安定したように聴こえると思います。
ただし、高音域がかなりカットされます。
殆ど聴こえないはずですが、臨場感などに差がでます。
特にiTunesのMP3では、容量が少ないのに、余り重要ではない超高音域にもメモリーをたくさん使ってしまうため、10kHz以下の重要な音の再現性が悪くなっているようです。
そのため、原音とかなり違うように聴こえます。

2.圧縮音源の波形比較(160kbps)

CDのリッピング波形(160kbps)


LAME  16kHzまで再現?
MP3  16kHz近くまで再現? ただし、再現性の悪い高音域が20kHzまで続く。
AAC  18kHz以上はなし。

160kbpsになると、比較的安定してきます。

3.圧縮音源の波形比較(192kbps)

CDのリッピング波形(192kbps)


LAME  18kHzまで再現?
MP3  相変わらず、再現性の悪い高音域が20kHzまで続いている。
AAC  18kHz以上はなし。波形が安定したように見える。

192kbpsになると、実際に聴いてみても殆ど差は分からなくなってきます。

4.圧縮音源の波形比較(320kbps)

CDのリッピング波形(320kbps)


LAME  原音の波形に近く、ほぼ20kHzまで再現?
MP3  十分再現性があるように見える。
AAC  320kbpsにしても、18kHz以上はなし。波形はより安定か?

320kbpsでは、どの形式でも差はあまりなく波形は安定します。

5.まとめ

・ 低ビットレート(128kbps以下)の場合、10kHzの音を再現良く出来るかが重要。
その点、LAMEやAACは性能が良い。(比較的高音域もカバーしているAACが優勢か?)
・ ただし、AACは192kbps以上になると殆ど差はない。
・ 最高ビットレート(320kbps)になると、AACよりもMP3が優勢。

以上のことから、低ビットレートはAAC、高ビットレートはMP3が良いでしょう。

AACは128kbps以上」 あれば、カットオフ周波数(16~18kHz位)は余り変わらないので、128kbpsのパフォーマンスが最も良いと言われています。
しかし、AACは192kbps以上の波形はあまり変わりません。

一方、LAME MP3 は、ビットレートを上げれば上げるほど、原音の波形にどんどん近づいていきます。

そこで、「iPod レビュー」での最も高音質な最適リッピングは、

AAC iTunes 192kbps
MP3 LAME  320kbps



と結論します。

私は、LAMEの320kbpsを使っています。
理由はMP3なので汎用性があることと、LAMEはファイルサイズが最大の場合最も原音に近い波形が再現良く得られるためです。

私もそこそこ音楽を聴く方ですが、本当にお気に入りの曲は(iTunesのレート★★★★★)2000曲位です。
LAMEの320kbpsでも2000曲で20GB(一曲当たり10M程度)ですから、HDDタイプなら殆ど問題はないのではないでしょうか?

携帯目的なら、ファイルサイズが大きいとバッテリー低下の原因になるので、もっとレートを下げてもいいと思います。
ここは用途次第でしょう。

ちなみにiTunes Storeで音楽をダウンロードした場合の形式は、128kbpsのAACです。
AACは、前述のとおり128kbpsでも比較的カットオフ領域が高く、MP3よりも音質が良いです。

私は、iTunesのMP3(特に128kbps)は音質が劣ると感じました。
iTunesを使うなら、AACの192kbpsでリッピングすることをおすすめします。

音には好みもあるので、実際に聴いて確認してみるのも面白いですよ。


また、当ブログでは、iPod用スピーカーの(購入)レビューをしています。
音質向上のためには、BOSE Quiet Comfort 3のようなノイズキャンセリングのヘッドホンを使うというのも手です。

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